香りの女王「CHANEL」のN°5とN°19について詳しくご紹介します!

Perfume

こんにちは!香りの処方せんブログです。

今回は常に香水業界のトップを走り続ける「CHANEL」の、中でも特別な香水についてです。

「CHANEL」創業者であるガブリエル・シャネルはココ・シャネルの愛称で知られ、現代香水の在り方を初めて表現した人として有名です。

そんな彼女の生み出した最初と最後の香り、「N°5」と「N°19」についてご紹介します。




創業者「ココ・シャネル」ってどんな人?

世界で最も有名なハイブランドの一つ、「CHANEL」の創業者であるガブリエル・シャネル(愛称:ココ・シャネル)について初めに簡単にご紹介します。

1883年8月19日、フランスはソミュール地方で生まれたガブリエル・シャネル。

母親を幼くして亡くし、父親に捨てられた彼女は姉妹とともに孤児院や修道院を転々とする貧しい幼少期を過ごしました。

修道院で裁縫を学び、田舎町の洋服店で働く傍ら歌手を目指して活動していました。

その時によく歌っていた曲のタイトルの一部にちなみ、愛称「ココ」として親しまれるようになったといわれています。

結局歌手になる夢は叶いませんでしたが、趣味で作った帽子が人気となり1910年に帽子店「シャネル モード」を開業します。

これが現在の「CHANEL」の原点です。

その後、彼女の生み出すものは当時のファッションやライフスタイルに大きな影響を与え、「CHANEL」の名前は少しずつ世界に広まっていきます。

貴族が何代もかけて育てる他のハイブランドに対し、ゼロから身一つで世界中に名を知らしめたシャネルの実力は他と一線を画し、今でも彼女らしく我が道を行くブランドとしての地位を確立しています。

その中でも彼女は「私は誰にも真似できない、他の何にも似ていない香りを創りたい」と、香りに対して強いこだわりを持っていました。

そんなココ・シャネル自身が自ら製作に携わり彼女自身を表現した、「N°5」と「N°19」とはどんな香水なのかみていきましょう。

世界で初めての女性のための香水「N°5」

発売から100年以上経った今でも世界中で愛され続け、常に香水人気のトップに君臨し続ける「N°5」。

「女性の香りのする、女性のための香水を」

シャネル N°5 – 香水・フレグランス | CHANEL シャネル

というココ・シャネルの願いに、初代シャネル専属調香師であるエルネスト・ボーが応える形で製作されました。

シングルノートなどの分かりやすい香りが主流だった当時の常識を覆し、複数の香料を組み合わせた抽象的な香りを生み出しました。

ココ・シャネル自身が数種類のサンプルの中から5番目の香りを選び、「N°5」と名付けられ発売。

N°5の発売後は抽象的な香りの香水が主流となる程、香水の歴史を塗り替えたといえる名香中の名香です。

このN°5はココ・シャネルが初めて世に送り出した香水であり、世界的な有名女優マリリン・モンローが当時「(寝る時)ベッドでは何を着ていますか?」というインタビューに対し「CHANEL N°5を数滴」と答えたことで爆発的な人気となったのは有名なお話です。

このN°5は歴代シャネルの調香師たちにより少しずつ手が加えられ、現在は5種類のフレグランスがラインナップとして販売されています。

今回ご紹介するのは「N°5 EDP(オードゥパルファム)」。
香りの特徴はオリジナルのN°5パルファムのまま、3代目シャネル専属調香師であるジャック・ポルジュの手により現代的かつ豊かに香り立つよう調香された作品です。

ジャック・ポルジュは世界三大調香師の一人としても知られ、「シャネル帝国を創った男」としてシャネルのブランド地位の確立にも大きく貢献しました。

N°5の特徴はなんといってもミステリアスなトップノート。

イランイランなどの芳醇な香りがアルデヒド独特の清潔感がある香りに絶妙に引き立てられ、女性のミステリアスな魅力を最大限に引き出します。

その後少しずつ香りが晴れていき、ミドルノートでは高級石鹸のようなフローラルでパウダリーな香りが長時間持続します。

このトップノートからミドルノートへの変化が他の香水では真似できないくらい自然かつ大きく、香水の本質を感じさせてくれます。

ラストノートではフローラルノートが少しずつ薄れていき、デザートを食べているかのように官能的で甘い香りが強くなっていくのを楽しむことができます。

一貫して言えるのは、とにかく高級で香り高い香料を余すことなく堪能できるという点でしょうか。。

イランイランやネロリから始まり、ジャスミン・ローズドゥメ、サンダルウッド・ベチバー・ヴァニラと香り高い香料のオンパレードです!

それでいてその香料だけが主張するのではなく、あくまで全体の香りが移り変わる中で節々にそれらを感じることができる名作です。

100年以上変わらず愛され続け、世界一の香水といわれる「N°5」をぜひ一度堪能してみてください!




ココ・シャネル人生最後の傑作「N°19」

ココ・シャネル自身のプライベートフレグランスとして作られ、彼女の生前最後の作品となった「N°19」。

ココ・シャネルがN°5と同様に比類ない個性を放つ香りを作りたいと、2代目シャネル専属調香師のアンリ・ロベールに製作を依頼しました。

周囲の人々からはN°5に並ぶ香りなど存在し得ないと反対され、実に10年以上も発売するかの議論が続いたそうです。

「かけがえのない存在であるためには、常に人と異なることが必要である」

シャネル N°19 – 香水・フレグランス | CHANEL シャネル

ココ・シャネルの遺した言葉のとおり大胆さと女性らしさをあわせ持ったこの香水は、彼女の誕生日である「N°19」と名付けられ発売されました。

この発売から数週間後にココ・シャネルは永眠しましたが、彼女から世界中の女性への永遠に生きる遺言として50年以上愛され続けている名香です。

アンリ・ローベルによると通常はブレンドしない天然香料を組み合わせて生み出された香りだそうで、現在は4種類のラインナップがあります。

今回ご紹介するのは「N°19 EDP(オードゥパルファム)」。
オリジナルのN°19パルファムをより手軽に楽しむことができるよう、スプレータイプにアレンジした作品です。

N°19の特徴は柔らかなアイリスの香りに包まれていろいろな顔を見せるグリーンノート。

初めこそ独特で少し濁りのあるグリーンな香りが強く拡がりますが、すぐに追いかけて柔らかくベールを包んでくれるアイリス・パリダが全てを調和してくれます!

アンリ・ローベルはこのアイリスをはじめ使用する香料の厳選にまで携わり、強い香りを使用しながらも絶妙なバランスで調香されるよう計算し尽くされています。

アイリスのベールに包まれてグリーンから少しずつフローラルに変化する香りは、とても優しいソーピーな香りです。

N°5が高級石鹸のパウダリーな香りだとしたら、N°19は無添加石鹸のソーピーな香りと表現できるかもしれません。。

嫌味や角といったものが全くなく、いつまでも清潔感に包まれている感覚を楽しむことができます。

最後はベールが少しずつ薄れていき、爽やかで取っつきやすいグリーン・ウッディーな香りがフワッと香って消えていきます。

N°5と同じく香り高い天然香料が堪能でき、いい意味で香水らしくない香水として楽しむことができます。

他とは違う大胆な女性であってほしいというココ・シャネルの遺言を凝縮した「N°19」、お気に入りの一本となること間違いなしです!

まとめ

CHANELはとにかく香水のラインナップが多く、選ぶのも大変です。

しかしながら、N°5とN°19は創業者ココ・シャネルの意思が大いに盛り込まれた特別な香水だと言えるでしょう。

(詳細は長くなるので割愛しましたが…)一つの香水瓶の中にここまでの物語があるのは、まさにココ・シャネルならではのこだわりがあってのものです。

作者も記事を書くにあたり色々と調べているうちに、CHANELの紡いだストーリーに没頭して香りへの共感や感動がひときわ大きくなっていました!

皆さんも長い間世界中の人々から愛され続ける名香をぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

ではまた!

いろんな香水を試したい人に-coloria

-画像タップで公式サイトへ-

香水一本まるまるは高いよ・・・という方は『月額2,180円』で少しずつ香水を試せるカラリアの香水サブスクがオススメです。

1か月に1~3アイテムを選択でき、香水だけでなくボディケアやフレグランスアイテムなどを約1000種類から選べます。

香水は気分によって簡単に入れ替えできるオシャレなアトマイザーつきで、1本あたりの量は毎日使って1か月でちょうど使い切れるくらいの4mlです。

ブランド別や香りの分類で検索できるだけでなく、自分に合った香水を探せる香水診断もあり選ぶのも楽しいサービスです!




コメント

タイトルとURLをコピーしました