こんにちは!香りの処方せんブログです。
今年は例年よりも早く梅雨に入ってしまいましたね。
そんな梅雨の時期、特に気になるのが「洗濯物」の生乾きの臭い。
今回は、生乾きの臭いを無くしたい方や柔軟剤の香りを立たせたい(いい匂いにしたい)方のために、部屋干しと外干しのそれぞれのメリットと簡単な干し方のコツをご紹介します!
結論から言うと、洗濯物は部屋干しでも少しだけ気にかけてやるだけで十分生乾き臭を撃退できます。
最低限知っておきたい基礎知識から一年中使える小技まで書いているので、ぜひ日常に取り入れてみてください!
基礎知識編①②は知っている方は飛ばしてしまって大丈夫ですよ^^
生乾き臭はなぜするのか?【基礎知識編①】
まず初めに絶対に避けたい「生乾き臭」の原因は何なのか?ということを簡単に説明します。
ズバリ、、ちゃんと乾いていないからです!!(本当に簡単ですね)
洗濯物の水分がきちんと乾かないと、元々は少ししか付着していない雑菌や洗濯槽のカビが増殖してしまいます。
この雑菌やカビが生乾き臭の原因となります。
洗剤と柔軟剤の違い【基礎知識編②】
次に、皆さんがなんとなく使い分けている「洗濯用洗剤」と「柔軟剤」って実は効果が正反対だということは知っていましたか?
洗濯用洗剤や柔軟剤には「界面活性剤」という洗濯物に作用するための物質が入っているのですが、この性質が柔軟剤はプラス、洗濯用洗剤はマイナスで逆なんです。
詳しいことは割愛しますが、それにより洗濯用洗剤には「汚れを浮かせて飛ばす」効果が、柔軟剤には「洗濯物をコーティングしてふんわりとさせる」効果があります。
しかし、洗濯用洗剤と柔軟剤の性質が正反対のため、一緒に入れるとそれぞれの効果がケンカしてしまい、結果的にどちらも効果「減」という残念な状況になってしまいます。
つまり、洗濯物の汚れや生乾き臭のもととなる菌たちをきちんと除去するためには、洗濯用洗剤と柔軟剤を別々で投入することが最重要となります。
めんどくさくて全て洗濯槽の中に投入、というパターンの人も結構多いのではないでしょうか。。
ここがまず大きな香りのターニングポイントとなっているので気をつけてください!
洗濯機には洗剤投入口や柔軟剤投入口が付いていることも多いので、投入時は可能な限りそこに入れるようにしてくださいね。(柔軟剤投入口がない場合は「すすぎ」のタイミングで柔軟剤を投入します)
また最近は、ハイブリットタイプである「柔軟剤入り洗剤」というものもたくさん販売されているので、忙しくてやってられないよという人はそいつをぶち込んであげましょう。(用法容量はお守りくださいね)
仕組みとしては「両性界面活性剤」という物質が配合されているため、先に洗剤成分が、後から柔軟剤成分が水に溶けだすように設計されているという、まさに科学技術の結晶みたいなアイテムです。
外干しのメリットは?
ここからが本記事の本題ですね。。
外干しは日光と熱+風によって洗濯物を乾燥させますが、最大のメリットは日光による殺菌作用があることです。
これにより、前述した雑菌やカビが殺菌されてニオイのもとから撲滅できます。
余談ですが、一昔前に外干ししたときのお日さまの香りは「ダニの死骸のにおい」という俗説が流行りました。
これについては、洗濯物の水分と日光・オゾンガスの化学反応で、いい香りと言われる化学物質であるアルデヒドやケトンなどが発生するという実験データがあり、俗説を覆しています。
外干しのオススメの干し方とコツ
とにかく殺菌効果が期待できるので、日光に当てることが大切です。
ちなみに曇の日でも太陽光は届いているので、無理して日なたに干す必要はありません。(もちろん日なたの方が殺菌効果は大きいですが)
ただ、柔軟剤の香り成分は熱によって揮発しやすくなっているため、ずっと外に干していると香りが風に乗ってどんどん飛んでいってしまいます。
つまり、外干しは乾いたらすぐに取り込む、が鉄則です。
特にタンスやクローゼットにしまう場合など次に着るまで少し時間があくときは、柔軟剤の香りが残っているうちに乾いたらすぐに取り込みましょう。
部屋干しのメリットは?
生乾き臭=部屋干し臭というイメージの方も多いのではないでしょうか。
部屋干しでは外と違って日光による殺菌効果と風による乾燥が期待できず、洗濯物が水分を含んでいる時間が長いため雑菌やカビが繁殖しやすいからというのが原因です。
ただ、部屋干しのメリットは日光の熱や風によって香りが流れていかないため、一手間加えれば外干しよりも香りを立たせることができるという点です。
部屋干しのオススメの干し方とコツ
では実際に部屋干しの時に気をつけたいことをポイント別に見ていきましょう!
洗濯槽に濡れたものを長時間放置しない!
まず生乾きの一番の原因となる雑菌、カビの繁殖を洗濯前から抑えましょう。
洗濯物は汗や水分で濡れていることも多いので、そのまま洗濯槽に投入すると洗濯槽のジメジメした環境で彼らが増殖してしまいます。
風通しの良い洗濯カゴなどにできるだけ入れておく、タオルはどこかにひっかけておくなど、できるだけ湿気を防止しておくことが大切です。
洗うときに初めて洗濯槽に洗濯物を入れるくらいがベストです。
また、定期的に洗濯槽の洗浄をするのもオススメです。
最近は市販でも下記のような洗濯槽クリーナーが販売されているので、定期的にこれらのアイテムを使うのも生乾き臭を抑えるポイントです!
部屋干し用の洗濯用洗剤がオススメ!
最近は「部屋干し用洗剤」というものがあるのを知っている方も多いのではないでしょうか。
これは通常の洗濯用洗剤に比べて除菌・抗菌作用が強いことが多く、それにより部屋干し臭を抑えることができる、という代物です。
スーパーやドラッグストアなどにもたくさん種類が置いているので、特に雨の多い時期や冬の気温の低い日などは外干しをやめて、思い切って洗剤を変えてみるのもアリですね。
酸素系漂白剤を上手に使おう!
部屋干し用洗剤とあわせてオススメなのが、この「酸素系漂白剤」。
従来の塩素系漂白剤は、強すぎて服の繊維を傷めてしまったり色が落ちたりする可能性がありましたが、それに比べると機能としては優しく、雑菌を処理したい人には向いているアイテムです。
ちなみに作者はオキシクリーンを使っています!
洗濯物に直接振りかけると白くなって残ってしまう場合があるので、洗濯槽の底めがけて入れるのがオススメですよ。(用法容量をお守りくださいね)
干すときはできるだけ部屋の中央に!
ここからは洗濯機がピーっとなってからのお話です。
部屋干しのときはとにかく早く乾かしたい、というのがポイントです。
部屋の隅は空気の循環があまり良くない場合が多いので、干す場所はできる限り部屋の中央に近いところがオススメです。
また、どうしてもスペースが取れない場合は、換気扇に近いところに干して、反対側から扇風機などで風を送ってあげましょう。
また、お風呂も水はけをよくするために換気扇が付いているのでオススメです。
イメージとして、とにかく洗濯物に新しい空気を送り込むことが大切です。
窓際など日光が差し込むところでもいいのですが、安定して乾きやすいのは空気の流れがいいところだと作者は思います!
浴室乾燥はこうやって使うと便利!
浴室乾燥がお風呂に付いている場合ですが、大きく分けて2種類の方法があります。
一つ目が「熱」によって乾燥させるタイプ、二つ目が「風」によって乾燥させるタイプ。
熱によって乾燥させるタイプは、もちろん換気もされますが、どちらかと言えば温めて水分を蒸発させる機能に特化している場合も多いです。
その場合、香り自体が浴室に充満して残りやすいのですが同じくらい湿気も充満しがちになるので、数時間に一度止めて換気をかける、というのがオススメです。
風によって乾燥させるタイプは、換気による乾燥の最強バージョンみたいなイメージです。
より短時間で乾燥させたければ、数時間に一度ハンガーの左右を入れ替えるなど、洗濯物自体の乾きを見ながら乾きにくい場所を移してあげるといいですよ。
まとめ
今回は洗濯物の干し方についてのお話でした。
外干しは手間が少ないですが「乾いたらすぐ取り込む」、部屋干しは「雑菌の増殖をできる限り抑えて早く乾かす」というのが今回のポイントでした。
生乾き臭が残りやすい部屋干しも、一手間加えれば外干しよりも柔軟剤の香りが残りやすいことが特徴です。
どうしても家の環境によって調整が難しいですが、梅雨で気分の下がってしまうこの時期、身につけているもので少しでも気分が上がれば嬉しいですよね。
部屋干しはとにかく色々試してみることも大切です!
今回の記事を参考に、皆さんも洗濯物のルーティーンを見直してみてはいかがでしょうか。
ではまた!
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