こんにちは!香りの処方せんブログです。
言わずと知れた世界の名香である「サンタ・マリア・ノヴェッラ」。
ただの香水ではなく「香りの芸術」と称されるフレグランスには、長い歴史と伝統があることはご存じでしたか?
現在でも世界中の人々から愛されるフレグランスは、いったいどのような歴史を歩んできたのでしょうか?
今回は、メディチ家やナポレオンといった歴史上の人物たちも愛用していたといわれる「サンタ・マリア・ノヴェッラ」のお話です。
後半は作者が実際にフィレンツェ本店に行ったときの体験談を書いていますので、歴史に興味はないけどどんなところか知りたい!という方は前半は飛ばしちゃってくださいね!
前半のお話は公式サイトを簡単にまとめたものなので、より詳しく知りたい!という方は下のURLから確認してみてください!
サンタ・マリア・ノヴェッラの始まり
イタリアの古都であるフィレンツェ。
都市全体が世界遺産であるこの街は、ルネッサンス発祥の地でありメディチ家の栄華を伝える街としても知られています。
そんな中世の風情ある街並みの一角には、800年もの間ヨーロッパの歴史を見守り続けている教会があります。
当時の名前は「サンタ・マリア・フラ・レ・ヴィニェ」、ブドウ畑の中という意味の修道院でした。
後にサンタ・マリア・ノヴェッラ教会へと発展するこの小さな教会で、2人の修道士がドミニコ修道会の教義である「癒しの実践」として医薬的介護を始めました。
それが世界最古の薬局「サンタ・マリア・ノヴェッラ」の始まりです。
現存する世界最古の処方として、1381年に初めてローズウォーターが販売されました。
当時ローズウォーターには消毒効果があると信じられていて、ヨーロッパ全土を襲った感染症ペストが流行した際には家の殺菌にも使用されていたといいます。
その後、修道会の診察活動として始まった「サンタ・マリア・ノヴェッラ」は、薬に精通した信徒たちにより王家御用達精錬所と称されるまでに成長していきます。
17世紀にはすでにイタリアのみならず多くの国々で商品が販売されるほどに有名になり、フィレンツェを訪れる旅行者にとって必ず立ち寄るべき場所になったといいます。
それから多彩なアイテムが生み出されていきますが、当時人気のあった香水・クリーム・ソープなどの多くが今でも手に入るということはそれだけ当時の技術が優れていたということですね。
サンタ・マリア・ノヴェッラの製品へのこだわり
そうして2人の修道士の活動から始まったサンタ・マリア・ノヴェッラの哲学は、800年たった今でも変わらず現代に受け継がれています。
歴史と伝統に裏付けされたレシピ、人の手も時間も惜しみなくかけること、一切の動物実験を行わないこと、など全ての製品に一貫して当時の手法や哲学を守り続けています。
その象徴とも言え、作者が今回この記事を書こうと思った理由が、
つねに最高品質の原料にこだわり、天然栽培の草花や天然油脂を使うこと
サンタ・マリア・ノヴェッラの歴史:香りの歴史 (santamarianovella.jp)
です。
フィレンツェ郊外で今でも当時と同じように、自然なままに育てられたハーブや草花を使用しているのが特徴です。
今でも天然の薬草の効果・効率を最大限に引き出す研究は続けられていて、様々なニーズに応えるべく開発がすすめられる大切なエッセンスとなっています。
実際のフィレンツェ本店に行ってみたら・・・
さて、ここまではサンタ・マリア・ノヴェッラの歴史についてお話ししましたが、実際のお店はいったいどんな感じなんでしょうか。
作者、実はフィレンツェ本店に行ったことがあるのでご紹介します!
大学の卒業旅行で初めてヨーロッパに降り立ち、どうしても行きたいと周りにおねだりをして連れて行ってもらいました。。笑
フィレンツェの街並み
フィレンツェの街並みはほんっとうに美しく、中世の建物の間を縫うように石畳の道がスーッと色んな方向に伸びているのが印象的です。
また、街の中心部にはドゥオモと呼ばれるドーム状のサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂が大きな存在感を示し、その南を横断するアルノ川に架かるポンテヴェッキオの周りはたくさんの観光客で賑わっています。
サンタ・マリア・ノヴェッラの本店はそんなフィレンツェのターミナル駅、その名も「フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅」のすぐ裏にあります。
地名と並んで駅名になるほど影響力があるなんて、、さすがは800年の歴史だなと思いつつ広場の脇を抜けると、、、
脇道に入って少し歩いたところに、ありました!今回の旅のメインイベントである(周りは違う)フィレンツェ本店!
店内の様子は?
ちなみに興奮しすぎてぜんぜん写真を撮れておりません。。すみません。。
入り口をくぐって少し長めの廊下を抜けると、なんとお店のど真ん中に大きなクリスマスツリーが!
訪れたのは11月でしたが、もうすぐクリスマスということもありツリーが飾られていました。
ちなみに作者が撮影した写真はこの一枚。。。なんという能力の低さでしょうか。
このフィレンツェ本店では、お店の人が香りについてあれこれ説明しながら香水を選んでくれます。
パフューマー(調香師)なのかどうかを拙い英語で聞いてみましたがうまく伝わりませんでした。笑
ほとんど英語も話せない作者は何を話しているのかもわからないまま、身振り手振りと嗅覚だけで香水を選びました。
結果的に1時間程度お店に滞在し、端から端までくまなく香りを堪能することができました。
他の人はお土産として、「タボレッタ」と呼ばれる香り製品を買っている人が多かった印象でした。
作者たちは香水とタボレッタをそれぞれ2種類ずつ購入しました。
写真が購入したタボレッタと呼ばれる香り製品です。
ロウと花を一つずつ手作業で固めていて、いわゆるアロマサシェといった感じですね。
他にもたくさんの種類があってプレゼントにオススメです!
フィレンツェは他にも革製品や歴史的建築物が有名だったりするのですが、作者的にはフィレンツェに訪れたのであれば是非サンタ・マリア・ノヴェッラに立ち寄ってほしいなと思います。
あ、余談ですがご飯もとてもおいしかったし、ドゥオモの近くでは似顔絵を描いてくれるひょうきんなおじさんなんかもいてとても楽しい街でしたよ!
実際に購入した香水をレビュー
作者が今回購入した香りは、ローザとチンクアンタの2つでした。
レビューや人気などを一切見ないで、本当に作者が良いと思うものを香りだけで選びました。
それぞれ、作者が使用してみた時の香りのイメージをできるだけ分かりやすく表現してみました。
オーデコロン ローザ
1つ目のローザは香りの女王「ローザ・センティフォリア」を使用していて、とにかく華やかで奥行きのある香りがします。
一振り吹きかけてみるとまるで全身に花が咲いたかのような、華やかなトップノートに包まれます。
その後の香りの変化は作者的には他の香水よりも少なく、常に華やかな香りが漂っているイメージです。
オーデコロン チンクアンタ
2つ目のチンクアンタはどちらかと言うと爽やかでかつ柔らかい香りがします。
トップノートは甘酸っぱい爽やかさを、奥から洗練されたグリーンな香りが優しく持ち上げてくれているイメージです。
時間が経つにつれて甘めの木の香りが強くなり、その後少しフローラルで石鹸のような香りに変化していく印象でした。
こちらはローザと逆で終始香りが変化しつつ、優しく包み込んでくれるような香りとなっていました。
ちなみにこのチンクアンタについて購入後調べてみると、フィレンツェの姉妹都市である京都との絆が50周年を迎えたことを象徴する香りだそうです。
遠く離れたヨーロッパまで訪れて選んだ香りが京都と縁のあるものだと知り、少し感慨深い気持ちになりました。
ローザは女王様らしく力強い香りでチンクアンタは少し控えめだけど優しく香ってくれるため、シーンに合わせて使い分けるのが良いのかな?と思います。
まとめ
今回は作者も長らく愛用している「サンタ・マリア・ノヴェッラ」について詳しくご紹介しました!
他の香水よりも自然由来の奥行きを感じられる理由は、長い間受け継がれてきたこだわりの結晶だったんですね。
今回は香水をピックアップしてご紹介しましたが、ちょこっと出てきたタボレッタなんかのユニークなラインナップも多いのがサンタ・マリア・ノヴェッラの特徴です。
香水は決して他のブランドと比べて安くないですが、勝負の香りとして1本持っておくだけの価値がある香りです。
これを機に皆さんも、ルネッサンス発祥の地フィレンツェが生んだ豊かな香りの文化を堪能してみてはいかがでしょうか。
ではまた!
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