天然香料と合成香料の特徴や見分け方は?合成香料は体に悪いの?

Fragrance

こんにちは!香りの処方せんブログです。

市販の芳香剤や香水に使用されている香料には「天然香料」「合成香料」があるのをご存じでしょうか。

名前自体はよく聞くけど実際のところ詳しくはあまり知らないよ!という方が多いかと思います。

今回はそれぞれの長所短所、見分け方を解説したうえで、合成香料は体に良くないの?という疑問にもお答えしていきたいと思います!




そもそも香料ってなに?

そもそも香料について知らないよ!という方のために、はじめに香料についてご説明しておきます。

私たち人間を含めた地球上の動物の多くは、生活の中で様々な「香り」を嗅覚で感じています。

甘い香りに蟻が寄って来たり、動物が天敵に狙われた際に刺激臭を放ったりと、嗅覚は動物の生命活動に欠かせない大きな役割を担っています。

香料とは簡単に言えばそれらの「香り」を放つ物質のことで、多くの物質は揮発することで私たちの鼻に届きます。

そんな香料は大きく分けて「天然香料」「合成香料」の2つに分かれていて、芳香剤や香水はこれらの香料を組み合わせて一つの香りを構成しているわけなんです。

それでは実際にそれぞれの香料について何が違うのかを見ていきましょう。

自然由来の香り「天然香料」

天然香料とはその名の通り自然界の動植物から得られる香料のことで、様々な手法を駆使して香料を取り出します。

取り出し方については長くなるのでまた別の機会にご紹介しますが、同じ植物でも部位によって取り出し方や香りが大きく異なることも多いです。

取り出された香料は「精油」「エッセンシャルオイル」と呼ばれ、何十~何百種類の香り成分が含まれる繊細で奥行きのある香りを演出します。

また、動物から得られる香料は動物性香料と呼ばれ、地球上には4種類しかない非常に特別な香料です。

こちらも別の記事で詳しく解説していますが、ムスク・シベット・カストリウム・アンバーグリスの4種類が動物性香料と呼ばれています。

現代科学の結晶「合成香料」

合成香料は人工的に作られた香料のことで、イメージとしては科学の実験のような手法で製造します。

天然香料から1つの香り成分だけを取り出したり、逆に石油などの化学物質から香り成分を作り出す、などの方法があります。

天然香料に比べると香りが強く長続きすることが特徴で、種類も天然香料より多くなっています。




それぞれのメリットは?

そんな性質の大きく異なる天然香料と合成香料ですが、それぞれどのようなメリットがあるのでしょうか。

天然香料のメリット

天然香料のメリットは、合成香料と比べて繊細で奥行きのある香りがすることです。

いくつもの香り成分が絶妙なバランスで構成されていることが特徴です。

最近では天然香料にはリラックス効果や睡眠の質向上など、香りを嗅ぐことで体の調子が整うといった実験結果がいくつも証明されてきています。

アロマの効能について興味のある方は、別の記事に詳しく書いていますので、あわせて読んでみてください。

長ーーい記事で全部読むのは面倒なので、適当に読み流してもらえると嬉しいです!

天然香料は現代科学をもってしても、全く同じ香りを合成香料で再現することは難しいと言われています。

壮大な自然が生み出すものはそれほど素晴らしいということですね。。

合成香料のメリット

合成香料のメリットは、天然香料よりも香りが強くて長続きすることです。

また、天然香料と違い科学的な手法で得られるため、同じ香りを大量に生産できるという特徴があります。

そのため、自然災害や気候などに影響されにくく安定して製造でき、天然香料に比べて単価が安いのも特徴です。

ただ、デメリットのところで記載するのですが、安いといえども個人では少し手を出しにくくなっています。

ともあれ、強くて長持ちする香りが安く手に入るなんて、現代科学の進歩を感じますよね。。

それぞれのデメリットは?

では逆にそれぞれのデメリットを見てみましょう。

天然香料のデメリット

天然香料は大量の原料からごくわずかしか得られないものも多く、全体的に高価になるというのがデメリットです。

例えば、言わずと知れた香りの王様「ローズ」は香料1kgを得るために花を3~5tも必要とすると言われます。

花で3~5tとなると、いったい何本のバラの花が必要になるのかちょっと想像もできないですよね。。

また、天然香料は香りを抽出する時の気温・時期・抽出手順などのちょっとした違いで香りが変化します。

同じ原料を使用して同じ手法で抽出しても、季節によって少し香りに違いが出るということです。

この生き物らしさが精油の醍醐味では?とも思いますが、安定していないという面で今回はデメリットとしておきますね。

合成香料のデメリット

合成香料は購入が難しいというのが最大のデメリットです。

先ほど書いたように確かに安価ではあるのですが、どちらかというと香料を扱う会社向けに販売されることがほとんどで、個人でも一度に大量に購入しなければならないことが多いです。
(最近はネットで小売りも増えてはいますが、、)

また、種類が豊富過ぎてどれがどんな香りか知るのに大きな労力がかかります。

一度購入するにも大量購入となってしまうので、個人で扱うには少しばかり手に余るというのが正直な感想です。

香りに関して言えば少し単調になりやすいのが特徴です。

合成香料は芳香剤や香水にも多く使用されていますが、うまく調香できなければ物足りない香りになりやすい上級者向けの香料です。




天然香料の見分け方

ここまで天然香料と合成香料の違いを書いてきましたが、最後に見分け方を解説します。

天然香料は体への良い影響も実証されてきているので、間違えて合成香料の入ったものを買ってしまった。。みたいなことを無くすために是非ご参考にしてください。

見分け方はズバリ、原材料を見ることです!(本当に簡単ですね、、)

原材料に「アロマオイル」とだけ記載されているものには要注意です。

先ほども書きましたが天然香料は「精油」「エッセンシャルオイル」と呼ばれ、逆に天然香料以外のものには表示できません。

結局、合成香料って体に悪いの?

ここまで読んでいただけた方はもうわかるかと思いますが、決して合成香料が体に悪いということはありません!

人工的に作られたものだという事実だけが先行してできた、勝手な悪いイメージです。

実際に有名なブランドの香水にも使用されていますし、市販の芳香剤の多くは合成香料が使用されています。

香りが強く長続きするため、使用方法によっては天然香料よりも適している場面がたくさんあります。

ただ、香りが強いため、最近よく言われる「香害」の原因となりやすいので注意が必要です。

まとめ

今回は「天然香料」と「合成香料」について詳しく解説してきました。

一言に香水や芳香剤と言っても、その中には様々な種類の香り成分が含まれているんですね。

最近では天然香料は体への良い影響があることが実証されていて、日々の生活にアロマを取り入れることが注目されています。

どうやって始めるのか分からない!という方は、始め方を詳しく解説した記事があるのでそちらを読んでみてください!

皆さんも、普段はなんとなくで見過ごしていた「嗅覚」に少し目を向け、これを機にお気に入りの香りを探してみてはいかがでしょうか。

ではまた!

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